平和の灯

【平和の灯】

 

9月27日(土)、爆心地公園にて令和7年度「平和の灯」が開催され、長崎青年会議所も参加しました。

開会にあたり、鈴木市長をはじめ、長崎青年会議所の種田理事長、各種団体の代表者が出席し、点灯式が厳かに行われました。

また、原爆で亡くなられた方々への黙とうが捧げられたのち、バルーンリリースが行われ、夜空へと放たれた無数の鳩の風船が、平和への祈りを象徴するように静かに舞い上がりました。

その後、公園内が柔らかな光に包まれる中、「平和の灯コンサート」が開催され、音楽とともに平和への想いが会場全体に広がりました。

ライトアップされた爆心地公園は、幻想的な雰囲気の中で訪れた人々の心を照らし、改めて平和の尊さを感じさせる時間となりました。

 

秋の夜風が心地よく吹く中、会場には市内の小学校児童達が想いを込めて描いた、約2,800個の手作りキャンドルが並びました。

キャンドル一つひとつには、平和への願いや未来への希望が丁寧に描かれ、灯された光が夜の公園を優しく包み込みました。

 

 

この事業は、原爆によって亡くなられた多くの方々を慰霊し、その惨禍を決して忘れず、平和の尊さを次の世代へ受け継いでいくことを目的としています。静寂の中に揺らめく灯りは、長崎が歩んできた歴史と、平和への誓いを改めて感じさせるものでした。

また、9月19日に実施された「HOPE NAGASAKI~長崎から未来へ希望を繋ぐ~」にて、被爆80周年を迎える節目の年に結成された『HOPE80』の皆様が描かれたキャンドルにも、この日あらたな火が灯されました。その光は、世代や立場を超えて“平和を想う心”を繋ぐ象徴として、訪れた多くの方々の胸に深く刻まれました。

 

 

長崎青年会議所では、こうした平和への取り組みを通じて、若い世代が平和の大切さを感じ・考え・伝える機会を大切にしています。
被爆地・長崎に生まれた私達が果たすべき使命――それは「戦争の惨禍を繰り返さない」。
キャンドルの灯りは、まさにその象徴であり、平和のバトンを未来へとつなぐ小さな光です。

静かに揺らめく2,800の灯が照らしたのは、過去の記憶だけではなく、これからの長崎、そして世界へと続く平和への道でした。
これからも長崎JCは、地域とともに歩みながら、平和への想いを未来へ伝える活動を続けて参ります。