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地域室運営方針
地域室長
石橋 克明長崎のまちの歴史は古く、開港から450年を数え、長崎独自の文化を育みながら発展してきました。しかし、新型コロナウイルスの影響により、3年にわたり多くの事業や伝統的な行事が中止となったことで、まち全体の活力が低減し、長崎くんちなど多くの文化の継承が本来より難しい状況となりました。長崎がまちの活力を取り戻し、我々が明るい豊かな長崎を築き上げるためには、長崎の文化を再建し次代へ継承する活動が必要です。
はじめに、長崎のまちの現状をしっかりと調査・研究し、把握することで事業に対する企画立案能力を高めます。又、行政や地域活性化に取り組む対外諸団体と、これまで構築してきた協力体制を継続し、時期折々に協同して事業構築を行うことで、まちづくりに対する参画意識の醸成を図り、事業を更にブラッシュアップすることで長崎の魅力を発信します。そして、コロナ禍で影響を受けた長崎の文化再建のため、新しい手法を活用した事業を行い、改めて市民の方々が郷土を愛し、誇りに思う機会とすることで、長崎の文化再建にJCI長崎が先頭に立って貢献を果たします。
常に時代に適応した変革をしていくことが、明るい豊かな社会をつくり続けます。大きな時代の変革期において、脈々と受け継がれたこのまちの歴史を思い、行動することで、文化が再建され、更なるまちの発展、次代のまちづくりへ繋げて参ります。
まちづくり委員会運営方針
まちづくり委員長
小川 清貴異国情緒にあふれ、和華蘭文化とも呼ばれる独自の文化が育まれた長崎。先人達が永い歴史を積み重ねて作り上げてきた文化、事業、行事の実施が新型コロナウイルスの影響によって減少し、市民・次代を担う子ども達は、肌で感じる機会が減り、まちの活気も低下しています。100年に一度の変革期を好機と捉えまち全体の活気を取り戻していくためには、我々が先頭に立ち長崎の文化を再建・継承していく行動、支援、援助が必要です。
まず、まちづくりに参画するための新しい手法を調査、研究しあらゆる角度から分析することで事業構築の一助とします。そして、これまでJCI長崎にはなかったまちづくりへの関わり方を学ぶ場を設けることで、会員全員が長崎のまちづくり、文化再建・継承に直結する新しい手法の理解を深めます。又、これまで築き上げてきた行政及び諸団体との協力体制を活用し次代を担う子ども達を主に、長崎の魅力を体感できる事業を行います。その事業を更にブラッシュアップすることで、まちづくりに対する参画意識の醸成を図り、生まれ育った故郷を愛する子ども達を育んでいき、継承に向けた取り組みを行います。更に、先人達が継承を続けた長崎くんちを一層盛り上げるために、クラウドファンディングを活用して、市民にとどまらず多くの方々を、長崎くんちへ招致することで、今までにないJCI長崎のまちづくりへの参画の形を創出し、まちの発展と成長に貢献できる事業にします。そして、事業をとおし、市民・次代を担う子ども達が改めてまちを愛し、まちづくりに対する当事者意識が芽生える機会を提供することで、長崎の文化再建・継承を促進していきます。
日々、変革していく長崎のまちにおいて、文化を再確認し、時代に沿った手法を用いたまちづくりを起こしていくことで文化再建・継承を促し、長崎を担う子ども達が又次世代へと継ぐ明るく豊かなまちを創り、強い長崎を取り戻し、長崎の発展に貢献します。 -
会務室運営方針
会務室長
土井 あかり近年生活様式の変化や経済サイクルの短縮化などの影響により、様々な課題が現出しています。明るい豊かな長崎を実現するべく、まちづくりのハブとなりJC活動・運動を展開するため、個々の成長を促し、リーダーシップが取れる魅力ある人財を輩出する必要があります。そのためには、発展と成長の機会を掴めるインフラを整備し、個の成長とともに組織の団結力を強化し、団体が活発に運動を起こせる基盤を創出することが重要です。
まず、会員の資質向上を図るための機会を積極的に提供します。本会の公式プログラムとも連携し、在籍年数が浅い会員も含め、全会員へ良質な機会を継続して提供できる環境を整備します。又、毎月1度、一堂に会する例会へ、各委員会が一丸となって参画することで、会員相互の情報の共有を行います。そして、理事長の想いを聞き組織の方向性を統一させることで連帯感を高め、組織力の向上に努めます。そのためには、全会員が自発的に参画したいと思う、求心力のある例会を築きます。これまで牽引下さった卒業生へは、労いの場を設けるとともに、培った深い絆が今後も続いていくことを再認識する場を提供します。
会員一人ひとりが能動的に成長の機会を掴み、自己研鑽を積み重ねることで、地域を牽引できるリーダーを多く生みだします。そして、一同が集う例会で共通理念のもと団結し、唯一無二の強固な団体となることで、地域繁栄へ寄与できると確信します。
会務委員会運営方針
会務委員長
福田 智徳JCI長崎は70年という長きにわたり、毎月の例会や会員開発事業などをとおし、仲間とともに自己研鑽に努めて参りました。しかし、社会情勢の変化や多様化が起きている現在、従来の厳粛かつ覇気のある例会を踏襲しつつ、時流に応じた手法で発展と成長の機会の提供が求められます。日々活動・運動をする我々が、今後も地域を牽引する組織であり続けるには、個々の成長とともに団結した強固で柔軟な組織力へ繋げる必要があります。
まず、会員の資質向上に資する本会の公式プログラムと連携し、社業などに生かすことのできる実用的なプログラムを通じて、会員がより一層自身をアップデートできる機会を提供します。又、継続して自己研鑽のできる環境を整備し、実践の場を設けることで、全会員がリーダーシップを理解し、フォロワ-シップを取り、支え合う人財へと導きます。次に、毎月行う例会では、セレモニーにより組織の理念を確認し、理事長の想いを聞き組織の方向性を統一し、組織力の向上を図ります。更に各委員長や事務局長と連携し、各委員会の日々の活動を積極的に発信し、共有する場を設けることで、連帯感を深めます。多様な会員が参加しやすい環境を整備するとともに、多くの会員に役割を付与し、当事者意識を持って参画するよう設えることで、やりがいを見いだし求心力のある例会を築きます。初老を祝う会・卒業式・卒業生を送る夕べでは、卒業生のこれまでの活動・運動への労いと感謝を伝え、強い絆を再確認する場とします。卒業後もともに支え合う存在として、引き続きJCI長崎の同志としてご支援いただけるよう、記憶に残る演出を企画運営します。
成長の機会を獲得し、自らをアップデートすることで、個々の能力を向上します。そして全会員が各々の役割からフォロワーシップを発揮し、ともに高め合い助け合いながら結束力ある組織へと躍進することで、地域の先頭に立ち、明るい豊かな長崎へと導きます。
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経済室運営方針
経済室長
種田 和彦少子高齢化や長崎市人口の転出超過2年連続全国ワースト2位、更には新型コロナウイルスの蔓延など、様々な側面において長崎市の経済活動に大きな影を落としています。そして、技術も加速度的に進歩しており、社会を取り巻く環境は変化し、求められるものも変容してきています。この変化に対応して経済を活性化するためには、個人が、そして各地元企業が新たな視点を取り入れる姿勢を身につけることが必要となります。
経済室では、まず、商品やサービス、ビジネスモデルなどに関する新たな価値観を創出し変革をもたらすイノベーション事業へ取り組むことの必要性や効果などについて、会員の理解を深め、共感を高めます。又、長崎市の経済発展に寄与するイノベーション事業を構築することで、新規事業者・現事業拡大・各種団体に新たな視点で積極的変化を起こしてもらい、経済成長に繋がる機会を提供します。そして、一時点での機会の提供に留まることなく、イノベーションを促進する企業への継続的なモニタリングや支援を行い、その内容を会員や対外諸団体とも共有していきます。
JCI長崎が変革の起点として地域経済を担う企業を先導して行動を起こし、経済活性化におけるイノベーションの道標となることで、働きやすく住みやすい場所としての魅力を高め、活気のある豊かな長崎のまちへと繋がることを確信しています。
イノベーション推進委員会運営方針
イノベーション推進委員長
寺澤 孝憲長崎市は450年前の開港以来、国内における様々な技術や文化の発信地であり、確かな産業・経済を築いてきた、いわばイノベーション都市長崎だったといえます。しかし今、進む高齢化問題や深刻な人口減少により、基幹産業の縮小及び国内外における競争力が低下するなど、厳しい現実に直面しています。これら環境の変化に対応し、イノベーションを起こせる企業や個人を、この長崎の地より創出・成長させていく必要があります。
イノベーション推進委員会では、JCI長崎全体の事業への理解を向上させ、主体的な取り組みを推進するために、関連知識の習得を目的とした事業を行います。会員のイノベーションに対する意識の醸成・知識の向上を現在のトレンドや実情を含め、長崎の経済団体や金融機関を含めた企業や行政、教育機関などに協力をいただき実施します。協力いただいた企業などには活動への理解を深めてもらうためのアプローチを行い、今後のアライアンスの構築に繋げます。又、長崎経済の活性化に向けて、スタートアップ企業の創出や成長支援、地元企業や個人が、成長に向けた一歩を踏み出すための契機となるような事業を、異業種が集まるJCI長崎の強みを最大限に生かし、他団体と協力体制を築いた上で実施します。そして、JCI長崎の将来の可能性を広げるため、協力関係を築いた団体などと事業を通じて関係を深め、窓口などを会員と共有することで、継続的なアライアンス構築を実現します。更には、事業の過程や結果の共有の場を会員向けに設けることで、会員の青年経済人としての更なる成長に繋げ、JCI長崎の価値向上に貢献します。
これからの長崎経済を担うJCI長崎の会員一人ひとりが、イノベーションへの高い意識を持ち、行動を起こせる人材となり、アライアンスを構築した団体などとともに、イノベーション都市長崎の再始動、そして変革への力強い一歩を踏出し飛躍する1年にします。
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PR室運営方針
PR室長
萩岡 幸洋私達はこれまで70年にわたり長崎の明るい豊かな社会の実現に向けて活動・運動を行ってきましたが、市民の認知を十分に得られていない現状があります。この先、これまで以上により多くの方々へ向けJC活動・運動を周知し共感をいただけるPR活動が必要です。又、現在会員の減少が続いており、私達の魅力を対内・対外に周知するだけでなく、共感した方の入会へ繋げ、入会後にともに成長していける環境を整備する必要があります。
まずは、JCI長崎をPRする上で必要となる関連諸団体との関係を強化します。そして、JCI長崎の魅力と価値を広く伝え、地域に浸透していく情報発信を行います。会員拡大についても広報と連動し、地域の方々にJCI長崎をPRしていくとともに、会員に対しては一人ひとりが当事者意識を持ってJCのブランド価値を理解し、発信に繋がる拡大の手法を提供します。新入会員入会後は、JCの魅力と価値を理解していただき、より積極的に活動・運動が行える環境を作り、将来に渡りJCI長崎に入会した正会員が長期的に会員拡大し続けることに繋がる「ブランド拡大」の礎を構築していきます。
私達の魅力をPRすることで、より多くの方々にJCの存在が認知され、共感に繋がると確信しています。又、私達に共感した長崎を想う新入会員が集まることでJCのブランド価値が高まり「力戦奮闘」の信念のもと、長崎の発展に寄与できると信じます。
拡大委員会運営方針
拡大委員長
濵﨑 賢司朗JCI長崎は1952年に発足し、まちづくりやひとづくりのために様々な事業を展開してきました。しかし、会員の年齢分布が三十代後半に集中していることもあり、今後3年以内に54名の会員が卒業予定です。又、過去3年間で37名の退会者数がいるのも事実であり、JCI長崎の更なる発展のためには、積極的な拡大と、新入会員の早期退会率の改善の両面に努めていくことが必要です。
まずは、会員拡大の必要性について会員一人ひとりが認識を強化する必要があるため、拡大会議、例会、理事会、委員会などの諸会議や広報紙の媒体など、様々な機会を利用し、その必要性を訴えます。拡大会議では拡大の計画、目標、進捗状況などについてメンバー全員が情報や意識を共有し、拡大への意識付けを行いながら、拡大幹事の育成にも繋げ、サポート体制も整えます。特別会員や現会員の職場や様々な場所にNAGASUKIを設置し、広報と連動しSNSを活用してJCの魅力を拡散することにより、JCI長崎のブランド価値を高め、拡大活動に繋げます。公開例会では、現役会員も含めた参加者にJCの魅力や価値について十分に認識していただきます。同時に参加者同士の交流を行い、JC活動・運動に対する認識を更に深めていただきます。仮入会期間では、現会員をつけてフォロー体制を整え、必修セミナーではJC活動の基礎を知り団体の理解を深めていただきます。新入会員同士では事業の構築や実施をとおして、発展と成長の機会を実際に体感していただき、行動をともにしていく正会員を増やしていきます。
会員一人ひとりがJCの魅力や価値、会員拡大の必要性を再認識し、様々な媒体を活用してJCI長崎のブランド価値を高めることが自発的な入会に繋がり、行動をともにする同志を増やすことで、個々の自己成長やJCI長崎の更なる発展に繋がると確信します。
広報委員会運営方針
広報委員長
立川 元規JCI長崎は創立時より様々な事業を実施してきました。今後も明るい豊かな長崎の発展に繋げるため、活動・運動の記録を行うとともに、JCI長崎をより認知してもらう必要があります。しかし、数ある発信媒体を効果的に活用できていない今の状況では、市民の皆様へ十分に我々の活動・運動が認知されていないのが現状です。そのため、効果がある新たな発信媒体を考え、対内外へ向けて対象者が関心を持つ内容を発信し続ける必要があります。
まず、JCI長崎Webサイトではこれまでの写真の掲載に加えて動画の掲載も行います。そして、JC活動・運動のスケジュールを把握し、その様子を写真や動画に記録し、会員の参加する様子なども発信・配信に加え、記録管理を行います。又、今まで以上にPRしていくためにマスメディアとのアライアンスの構築を行い、各種発信媒体やネット媒体、リスティング広告なども積極的に検討し、各対象者に向けてもっとも効果的な発信・配信をすることで、対象者への認知を向上させ、興味を持つ方も増加させます。更に、目的別に各種発信媒体の役割を定めて、発信・配信情報の差別化を行い視聴者に情報が入りやすい環境を作り、JCI長崎Webサイトへ誘導できるような流れを作ることで、SNSで興味・関心を持ち、理解してもらう仕組みを作ります。更に、定期的にJCI長崎Webサイトや各種SNSの閲覧者数等の確認を行うとともに、市民の声を拾える体制を整え、より効果的な広報活動を行うための分析を行い、改善していきます。そして、JCI長崎が行うすべての活動・運動を効果的に発信・配信しつつ、新しい広報活動の礎を構築します。
1年をとおして広報活動をすることで、長崎青年会議所に対する市民からの認知も今以上に広がり、興味を持つ方々も増加し、共感を覚える方々も見え始めます。そして、新しい広報活動を行うことで今後の礎となる広報委員会となります。
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常務理事運営方針
常務理事
南原 淳一JCI長崎が明るい豊かな社会の実現を目指し、今後も邁進していくためには会員一人ひとりが同じ方向を目指し、運動を進めることに適した会議形態、そして柔軟性と秩序を併せ持った組織運営が不可欠です。環境が日々めまぐるしく変化している時代において、これまでの慣習や慣行に拘ることなく多様性を認め個性と能力を十分に発揮できる組織となり得るよう、変化していく環境に対応していく必要があります。
まずは理事役員と情報共有を綿密に行い、定款や規則を遵守した上で総会、理事会を含む各種会議の運営を行います。又、理事長、専務理事、直前理事長、監事を諸団体・関係各社とスムーズに交流を行えるようサポートし、JCI長崎が効率的に活動や運動を行えるよう支援します。更にデジタル技術を有効活用し、業務プロセスの改善に留まらず、手法を刷新することで活動・運動そのものを変革するとともに、団体としての優位性を確立します。そしてこれまでの歴史を紡いできた諸先輩方や各地で活躍する仲間に感謝の意を表し、未来に向けた意思共有を行うことで、第71年度協同できる同志になります。
組織を盤石なものとしつつ、日々変化する環境に対応し、多様性を尊重した会員一人ひとりが成長と発展の機会を自ら掴み取りにいけるようになり、明るい豊かな社会の一歩を踏み出すことができます。JCI長崎が地域に必要な存在となるよう力戦奮闘します。
総務委員会運営方針
総務委員長
前田 祐太朗JCI長崎が地域に新たな価値を生み出す運動を展開し、より地域に必要とされる組織として発展していくため、受け継がれてきた伝統を守りながらも、我々を取り巻く環境の変化に対応した組織運営が必要です。会員各々の制約にも柔軟に対応することで、多様性を持った会員がより多く参画し、会員が個性と能力を十分に発揮できる環境を実現する必要があります。
まず、定款及び諸規則を遵守した上で、総会や理事会などの諸会議の設営をつつがなく行います。理事会では、担当委員会へ期日までの議案提出を促し、資料の精査を遅滞なく行うことで参加者の事前確認の時間を十分に確保し、時間に無駄のない有意義な会議を実現するとともに、様々な制約の中でも可能な限り参加できるような設えをします。次に、JCI長崎における事業計画を内外に発信するため、事業計画書・収支予算書を作成して会員及び関係各所へ配布し、事業報告書・会計報告書の作成により報告義務を確実に履行します。又、新たな会員名簿の運用により会員間や特別会員との円滑な相互連絡を実現できるよう、会員情報の管理を徹底します。更にデジタルトランスフォーメーションの観点から、会員が効率的かつ能動的にJC活動・運動を行えるような優位性を持つグループウェアの検証を行い、会員の利便性を向上させるべく整備・運用を行います。そして、JCI神戸・JCI長崎定例会議では知見の広がる学びの場とするための新たな取り組みを実施し、交流を深め合うことで伝統ある友好関係を次世代に引き継げる機会を提供します。
このようなより良い環境実現への取り組みを、JCI長崎の活動・運動をとおして会員全体の学びに繋げます。会員の成長は、JCI長崎の発展に繋がり、更には会員企業や我々を取り巻く地域の成長へと伝播させていくための運動の起点となると確信します。
事務局運営方針
事務局長
山口 泰JCI長崎は70年に渡り、明るい豊かな長崎を実現するために、先輩方の思いや受け継がれた歴史をもとに活動・運動を行ってきました。次代が希望を持ち、夢を描けるよう、これまでの伝統と誇りを保ち、活動・運動を継承していかなければなりません。そして地域に必要とされる組織となるためには、会員の様々な仕事や家庭環境においても、活動・運動を行うことができる時代に合わせた優位性のある運営環境の整備が必要です。
まず、組織を運営する上で重要である意思の疎通手段を確保するため、デジタルツールを駆使して綿密なコミュニケーション環境の整備を行います。専務理事・常務理事と情報を共有することで、理事長への的確なサポート体制を整え、円滑な事務局運営を行います。JCI神戸・JCI長崎定例会議懇親会では総務委員会と連携し、入念に情報共有を行い、万全の体制でお迎えし、長く続いてきた友好関係をより強固なものとします。新年互礼会では、日頃よりご協力いただいている来賓や諸先輩方へ感謝の意を込めおもてなしをし、今年度のJCI長崎の方針を発信する機会を設けます。各種事業においてはいち早く情報を整理し、会員に展開することで多くの参加を促し、発展と成長の機会を提供します。厄入り清祓いにおいては、厄入りを迎える会員の今後の災厄を避け無事安泰を祈念すべく慣例に添った運営を行います。そして、今までの形に囚われずデジタル技術を活用し、個性と能力を十分に発揮できる環境を提供することで、個人を尊重し人材を活かし、多様性に対応できる事務局を整備し会に貢献します。
デジタル技術の積極的活用により、会員が更なる学びを得て地域に貢献するための一助となり、情報共有の環境を整備することで、力戦奮闘のスローガンのもと誰一人として取り残されることなく、勇気や気力を出し尽くすことができる組織運営を実現します。
理事長所信

●はじめに
力戦奮闘とは勇気と気力をふるいたたせて戦うこと。力の限り全力で困難などにぶつかっていくことを表す言葉です。これから私達はコロナ禍を経て新たな時代を迎えます。
目まぐるしい環境の変化により、ときには目を背けたくなるような、逃げだしたくなるような、戦意を喪失してしまうような現実が待っています。
しかし、このような状況下でこそJCマンとしての真価を発揮するときです。1945年8月9日長崎の地に原子爆弾が投下されました。爆発時の巨大なエネルギーは、地上のものを吸い上げ、吹きあげ、巻き上げてきのこ雲を立ち昇らせました。強力な気圧変化は、爆発直後異常な速さで衝撃波となり広がり、物を破壊し、家屋を押し潰し、長崎のまちは焼け野原となり、長崎市人口の1/4の尊い命を失いました。これ以上に困難な状況が他にあるでしょうか。そんな中、僅か7年後1952年長崎青年会議所は立ち上がりました。復興の最中、とてもまともな経済活動ができる状況ではありません。我々の先人達は、ただ子ども達の未来のために、長崎の未来のために一心不乱に運動を行ってきたのです。現代の長崎おいても少子高齢化、人口減少、コロナ禍の影響、たくさんの課題が山積しています。しかしこんな程度のことで、決して長崎を諦める訳にはいかないのです。
みなさんの子ども達が大人になったとき、どんな長崎が想定できるでしょうか。産業が衰退していく長崎、人口流失が進む長崎、経済が弱い長崎。生きていくために家族を、住まいを、眠る先祖を残し長崎を去る人もいるでしょう。このような未来に立ち向かうためには、産業の活性化、その上に成り立つ安定した雇用と賃金上昇が必要不可欠です。未来を見据え、「経済成長」を前提としたまちづくりを目指していきます。
●革新のムーブメントを
長崎はイノベーションに関する歴史、潜在的なポテンシャルを秘めています。かつての日本で、唯一世界に開かれた窓口として日本の近代化に大きな役割を果たしてきた出島。幕末から明治期にかけてのわずか半世紀で急速な産業革命を成し遂げてきました。その結果として、明治日本の産業革命遺産をはじめ、日本初の株式会社といわれる亀山社中などイノベーション都市としてのブランドが長崎には存在しています。
現在においても、長崎市が掲げる第五次長崎市経済成長戦略において新産業・スタートアップが基本目標として掲げられています。又、インキュベーション施設やコワーキングスペースは本年において過去最多数とイノベーションに対する機運が高まっています。運動を起こす団体である青年会議所。我々が、いの一番にこれに呼応し、新産業・スタートアップの活性化を通じて長崎の経済成長の起点となるべく、革新のムーブメントを起こしましょう。
●文化再建に貢献するまちづくり
異国情緒に満ちた港町である長崎。長い歴史の中で世界文化の華ひらく四季の祭りで、長崎のまちは賑わっていました。しかし、2020年新型コロナウイルスの蔓延を機にランタンフェスティバル、帆船まつり、みなとまつりなど主要な事業が全て中止となりました。やっと半分程度開催できるようになった近年においても準備不足や予算不足状態での実施となり、まち全体の活力が失われています。特に380年の歴史がある長崎くんちにおいては歴史上初となる3年連続での中止となりました。
かつての1945年、あの原爆投下から僅か59日目で長崎くんちが開催され、復興の原動力として長崎市民に気力と勇気を与えてくれました。長崎で生まれ、育まれた文化は市民にとっての誇りであり、長崎への郷土愛に直結する必要不可欠な存在です。この誇りと愛があるからこそ長崎市民は長崎を見捨てず、未来に立ち向かうための原動力としています。今こそ長崎の文化を単年度制の瞬発力を活かし、長崎の文化再建に向けて力を尽くすときです。
●ひとづくりのインフラを整備
青年に発展・成長の機会を提供する青年会議所。機会の提供こそが我々の使命です。本会の公式プログラムとも積極的に連携し、会員に向けて良質な機会を継続して提供できるインフラ作りが必要です。会員の平均在籍年数の浅い近年だからこそ積極的に機会を提供し、積極的に掴みにいき、そして反復を通じて浸透させる。このカルチャーを構築するべく会員開発の基盤づくりに臨んでいきましょう。
又、青年会議所はJCI Visionに基づき、まちづくりのハブになることを目指しています。私達の行動を通じて他人を突き動かし、運動を展開していく、そのためには行政機関との連動が必要です。情報交換と連携を強化しともに運動を起こしていきましょう。
●求心力を持った例会
70年の歴史を持つJCI長崎の例会。この節目に今一度、厳粛かつ覇気のある例会を構築していきましょう。例会は会員一人ひとりが主人公です。全てのメンバーに役割を与え、自身の役職を演じる。委員会が一丸となって例会に臨むことで委員会が輝きます。委員会が輝くことで例会全体が輝くのです。「例会は義務」、「例会は権利」だから来ないといけないという話があります。そのようなことではなく例会に参加した際に学び、楽しさ、やりがい、この3つが伴えば例会自体が求心力を帯びてきます。求心力を持った例会に全会員が当たり前に参画する。そんな例会を目指しましょう。
●ブランド拡大
ブランドとは明確に区別できる特徴を持っている付加価値の高い存在を表す言葉です。JCは知識・人脈・経験を得ることのできる唯一無二の青年団体です。広報と連動してJCI長崎のPRを最適化しこのブランドを活かした拡大活動が必要と考えます。そのためには単年度制のメリットを損ねない程度の必要な定員数を今一度見極め、厳選した対象者へのアプローチを行う。新しい拡大手法へ変えていく必要があるかと思います。広報活動と連動した「ブランド拡大」が確立された折には、拡大に特化した委員会すら不要となります。それにより全てのリソースを会員のため、市民のために割くことができるJC運動が展開できるのです。
●市民の共感を得るための広報
現在JCI長崎は、過去の統計を見る限り市民の皆様に十分に認知されていない現状があります。素晴らしい運動を行っている団体にもかかわらずメディアとの連携が上手くできていない現状があります。メディアとの連携、コンテンツ、発信方法を見直し市民の共感を得ることができる広報活動が必要です。市民の共感を得ることで事業の動員、会員拡大、この両面にとって大きな推進力となります。これらの新しい広報の手法を確立し、継続してJCI長崎のブランドを高めていくための礎を築きましょう。
●JCI長崎のデジタルトランスフォーメーション
デジタルトランスフォーメーション(DX)とはデジタル技術を活用して、ビジネスモデルを変革し優位性を確立することを指します。会員減少が進み、予算においても会員数においても限られたリソースで事業に取り組むしかないJCI長崎において大事な考え方です。又、仕事・家族・JCのバランスを保つためにも大きく貢献することができます。近年のJCI長崎においては積極的にDXに取り組んでいます。こちらの完成を目指し、ハードウェア・ソフトウェアともに最適化を目指しましょう。そうすることで女性活躍推進にも貢献することができ、女性も男性もその個性と能力を十分に発揮できる社会を実現するためのインフラを整備する。これは家庭とJCの両立を図る上でも必須の取り組みです。
更には、長崎全体に置き換えても同じことがいえます。少子高齢化、人口減少が進む中、限られた労働人口で経済成長に取組む必要がありますが、DXによる生産性向上を通じて貢献することができます。まずは私達会員が学び、組織に、そして社業に落とし込み、その営みを通じて市民に伝播していく。そうして長崎全体にも貢献しましょう。
●さいごに
私達は70年に渡り、まちづくりを、ひとづくりを推進してきました。そしてJCI長崎はどんな困難な状況下でも仲間を想い、まちを想い、家族を想い運動を展開してきました。私は見てきました。コロナ禍でも決して歩みを止めず、工夫を凝らし、努力し、事業を展開していくメンバーの姿を。このような団体は全国を見渡してもJCI長崎だけです。私は皆さんとともに活動できることを本当に誇りに思っています。
私達の家族、社員、仲間、友人、そして子ども達と未来の子ども達。この子達が長崎で暮らし、長崎で営み、長崎で子を産み、長崎で育む、そのためには安定した経済と持続的な経済成長が必要不可欠です。現状維持は後退と同じ。この子達が将来に希望を持ち、夢を描けるような長崎を創ること、それが我々JAYCEEの使命です。我々の起こす運動が長崎の経済成長の起点となり、明るい豊かな長崎を未来に残す。例えどんな困難が待ち構えていようとも、魂を燃やしてがむしゃらに切り開いていきましょう。気を奮わせて力の限りぶつかっていきましょう。力戦奮闘!