理事長基本方針BASIC POLICY
なぜJCなのか
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私がJCという言葉を初めて聞いたのは、長崎に戻ってきた28歳の頃でした。とあるお店で「今からJC来るけど大丈夫?」と聞かれたのが最初です。正直にいえば第一印象は決していいものではありませんでした。しかし、長崎に帰ってきて右も左も分からずに不安なときに、様々な場面で声をかけて下さった先輩方、このひと格好いいなと思う方々の多くがJCの卒業生だったこと、そして何より長い歴史を積み重ねてもなお、規律を重んじ続けていることが、私がJCという団体を私が選んだ理由でした。
聞いてはいましたが、JCは決して楽なものではありませんでした。しかし、JCで過ごす時間を重ねるごとに、様々な経験や出会いが、未熟な自分を成長させてくれます。正直にいうと、理解のできない決まりごとやしきたりに首を傾げることもあります。しかし、この団体は長崎で住み暮らしていく上では、積極的に取組む価値のある団体だと私は断定できます。
長崎青年会議所を卒業された多くの先輩諸兄姉が、JC活動・運動を通して夢を語り合い、磨き合い、その夢を現実のものへと結実させてこられました。私達もまた、その姿・背中に倣い、歩みを止めることなく邁進して参りたいと思います。
地域に根付きともに成長する
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長崎市は100年に一度の変革期といわれ、MICE施設や長崎市庁舎、九州新幹線西九州ルートの開通やスタジアムシティの開業などハード面における様々な整備が進みました。次に必要なことは「長崎で暮らしていきたい」と思わせる住み暮らす上での様々な魅力や価値といったソフト面の構築だと思います。
多くの若者が進学や就職を機に長崎を離れます。高齢者においても、長崎を出た子どもが移り住んだ先に呼び寄せるなどして長崎を出ざるを得なくなっているのが現状です。そのような現状の中、若者でも高齢者でも、生まれ育った長崎を本当の意味で嫌いになって出ていくひとは少ないのではないでしょうか。何かしらの理由があって、長崎を出るという決断に至っているのだと思います。私達は持続可能な地域を創っていくためにも、地域の方々とともに夢を描き、熱意を持って語り合い、実現に向けた取り組みを行う組織であるべきだと考えます。
先導する組織であり続けるために
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青年会議所は20歳から40歳の青年経済人で構成されています。会員の肩書や立場は様々であり、職場環境や家庭環境など一人ひとりが異なる状況に身を置いています。しかし、共通して求められるのは、次代を担うリーダーまたはそれに準ずる存在になる必要があるということです。リーダーには夢を描けなければいけません。そして確かな熱を持って語れなければいけません。語るためには、覚悟と責任、そして揺るぎない自信が必要です。だからこそ、会員一人ひとりが能力や個性を磨き、経験を通じて自分自身や仲間を信じられる状態にすることが大切です。長崎青年会議所は、そのための“挑戦の場”であり“学び舎”でなければなりません。ただ活動するのではなく、目標を持って己を鍛え・磨き、仲間と切磋琢磨できる環境として、常に存在するべきだと私は考えます。
組織を未来へと繋げるために
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長崎JCがこれからも活動・運動を未来へと繋げていくためには、まちを想い未来を考え、行動する「ひと」の力なくしては成り立ちません。だからこそ私達には一人でも多くこの理念を共有し、ともに汗をかく仲間が必要です。
JCは決して楽ではありません。限られた時間の中で、仕事や家庭と向き合いながら活動するには、覚悟と意志が必要です。しかし、ここでしか得られない経験、ここでしか出会えない仲間、そして自らの限界を超える瞬間が確かに存在します。社会人になると仕事仲間に出会う機会は数多く訪れます。しかし、なかなかその〝仕事〟という2つの文字が取れることはないように思います。しかし、JCは違います。仕事ではなくJC活動・運動を通して出会った仲間からスタートすることができます。立場や職種を超えた、志をともにできる関係性がここにはあります。不謹慎なものいいかもしれませんが、『大人の部活』なんだなと私は思います。
私自身が得難い財産を得たからこそ、この想いを一人でも多くの仲間にも繋げていき、組織の歩みを次代へと力強く繋げていきたいと心から願っています。
74年間守り続けた社交場
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私は例会こそがJC活動・運動の基本になっていると思います。例会参加は会員の義務であり、だからこそ例会の日程は確定した段階で年間を通して共有され、余程の事情がない限り日程が変更されることはありません。どのような職業であっても、月に一度例会だけはスーツに身を包み例会という社交場に集まります。故に、単なる「情報共有の場」ではなく、「ひとが交わり磨きあう場」として、厳格な雰囲気と秩序ある場であり、学びや修練を得られる場でなければなりません。
スーツに身を包み、背筋を正し、青年経済人として精一杯格好をつける社交場として、例会は大切に守られてきました。私達もこの例会という場を、次代へと受け継いでいく責任を果たして参ります。
長崎の風土を創るために
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風土という言葉をどのように解釈されるでしょうか?辞書では「人間の文化の形成などに影響を及ぼす精神的な環境」とあります。
世界に長崎だけならば風土という概念・言葉は生まれません。長崎以外にも世界が広がっているからこそ、他との違いが風土を生みました。長崎に根差して暮らす“土”のような人々がいて、外からやってくる“風”のような人々が様々な情報や文化を運んできます。ときにはその“土”が外の世界に出て、風とともに再び長崎に帰ってくることもあるでしょう。“土”と“風”が行き交うことで、長崎の風土を創り豊かにしていくのだと私は思います。
だからこそ、地域に根差し、地域の未来を想う私達青年経済人こそが、より良い長崎の風土を創っていかなければいけません。土でありながらもときには世界を見て回り、ときには風との交流を通して見識を広めることで、長崎の未来に自らの想いを繋げていくことが大切です。
想いを伝える
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長崎JCが持続可能な組織として存在し続ける上で、会員間で活動・運動の情報を様々な視点から共有するとともに、外部に向けても情報を想いとともに発信していくことが不可欠です。
これまでの長い歴史を通じて、長崎青年会議所という団体は経済界を中心に確かな認知と信頼を築いてきました。しかし、存在だけでなく日頃の活動・運動や、そこに込めた想いまでもが十分に伝わっているとはいい切れません。
日頃から誇りをもって取り組んでいる活動・運動を、一人でも多くの方々にしってもらうことは、その効果を更に高め、意義をより深めることに繋がり、今後の更なる躍進を後押しする原動力に変えていけると思います。
組織として
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どれだけ優れた理念や強い情熱があったとしても、それらを支える健全で柔軟な組織体制が整っていなければ、その組織は継続的に成果を残していくことはできません。長崎JCという組織が、歩みを止めることなく突き進めるように内側から支える役割と、何ごとにも挑戦できる柔軟な枠を構築する役割が必要です。
長崎青年会議所は会議所という名前のとおり、会員を代表した理事・役員による会議を持って意思決定を行い、様々な事業の実施を行っていきます。だからこそ、意思決定の透明性と実行のスピード、そして責任の所在が明確であることが求められます。
組織としての歴史と格式に敬意を払いつつも、新たな挑戦の妨げになるのではなく、推進できるような組織体制をこれからの長崎青年会議所のためにも構築して参ります。
一人ひとりがこれからを考える
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私が『JC』を嫌いだと思っていたひとが多くいるようで、今の私を見て「変わったね」といわれることが度々あります。
私が日頃から口にするJCに対する不満を、嫌いだからこその不満と思われていたのかもしれませんが、より良い団体にしたいという思いからきた言葉の数々に他なりません。
私はこれからも真正面からJCと向き合い、JCに不満をいい続け、「こういうJCにしたい」「こういうJayceeでありたい」と仲間と語り合っていきます。その対話こそが、時代とともに変化する組織を導き、青年経済人としての自分自身を成長させる原動力になると信じています。
地域を先導する組織であり続けるために、嘘のような夢を語り、夢を現実にする力を仲間とともに育んでいきます。そのためには私一人の力では到底足りません。どうか皆さんの理解と、ともに突き進む覚悟とそれに見合った行動で、未来へと続く1年をともに築いていきましょう。